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永遠の愛を奪って
第2章 処女卒業前の夜
五月下旬。新入社員が入ってきてから仕事も慣れ始め、職場の忙しさも落ち着いた頃。
私は久しぶりにデスクから離れて同僚と会社の外へランチを食べに行くことにした。
「あー、今日の飲み会マジだるい。小春は嫌じゃないの?」
イタリアンが食べられるお店に入ってから向かい側に座ったのは、同僚の穂並(ホナミ)さん。
彼女は私より二つ年上の先輩。
私がまだ入社したばかりだった頃、仕事を教えてくれて沢山お世話になった人でもある。
「私も嫌ですよ。だって、今日はお局様も参加するみたいですし。それにお酌も頼まれそうだし……」
「お酌なんてなくなればいいのにね。いつも若い女にばかりやらせてさー。自分で酒を注いで飲めっつーの!」
今の仕事を辞めたいと思っていた時期もあるけどなんとか続けられている。
それはこうやって仕事の愚痴を吐き出せる人がいるからストレスを上手く発散できているんだと思う。
「ところで穂並さんは二次会には行くんですか?」