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永遠の愛を奪って
第1章 初めてのセックス
午後十一時。飲み会から抜け出してきた後、私はラブホテルのベッドの上にいた。
変わった場所に来てじっくり見て回りたいところだけど、今は目の前の男に夢中だった。
「ふーん。本当に初めてなんだ?」
「今まで付き合ったことはあっても、キスまでしかいけなかったの」
育ててくれた親にしか見せたことのなかった裸を他人に晒しているせいで恥ずかしさで変な汗が額に滲む。
顔を横に向けて男から視線を逸らそうとすると顎を掴まれて、正面を向くように強引に戻された。
私に覆い被さっている男は腹が立つくらいに顔がいい。
だから顔を合わせたくないんだ……。
「初めての相手はオレでいいんだよな?」
「……いいよ」
「――――それじゃ、奪わせてもらうから」