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永遠の愛を奪って
第10章 深まる愛と過去
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お弁当包みを解いている時にそのことを言うと祐は驚いた顔を向けてくる。
「マジ!?知らなかった……。穂並さんが結婚かー。姉ちゃんが結婚するみたいにビッグニュースだな……」
この様子だと穂並さんはまだ周囲に結婚することを言っていないようだ。
「結婚式のことはまだ聞かなかったんだけど、それとは別にお祝いしたいなって思って。お世話になってる先輩だから」
「じゃあ、何か一緒にやるか。オレも穂並さんにはお世話になってるし」
「ありがとう。どんな形でお祝いしよう……。せっかくだからサプライズがいいよね。豪華な食事とプレゼントが一般的なのかなぁ……」
結婚祝いの内容を考えながら蓋を開けて箸を持ち、おかずを食べると手を止めていた祐のことが気になった。
視線の先を見ると私のお弁当に目を向けている。
茶色いおかずが多くて色鮮やかでもないし、写真に撮っても映えるようなお弁当ではないからじっくりと見られて恥ずかしい……。
「この弁当は小春が作ったの?」
「えっと今日は卵焼きだけ……。後は冷凍食品とお母さんが作ったやつ」
「じゃあ、卵焼きを一個ちょうだい。小春の手料理食べてみたいなって思ってたから」
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