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永遠の愛を奪って
第15章 明るい未来への一歩
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「しつこいな。どれだけ前のことを引っ張り出してくるんだよ。結婚のことは葉月のお母さんが冗談で言ったんだとずっと思ってたけど……」
「ホントだよ!」
「嘘だな」
「っ……、わたしは祐と付き合ったら結婚したいって思ってたもん!祐じゃないと嫌なの……」
「いい加減に前を見ろよ。葉月のことを好きだったオレはもういないんだし、今は小春の方が大事なんだから」
引き離すように強く言うと、土嶋さんは涙をポロポロと流しながら祐に触れていた両手を下ろした。
裾にフリルがついている可愛いコートの袖で涙を拭っている姿を私はなんとも言えない気持ちで見つめる。
もし祐の答えが反対だったのなら、私が土嶋さんの立場になっていた。
「祐……。うううっ……。白米さんと行かないで……」
「小春と帰るよ。……オレと小春のことを見守ってくれていれば葉月のことも同期として好きだったんだけどな」
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