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永遠の愛を奪って
第17章 愛し合う内緒の日々
「小春」っと名前を呼ばれて、確かに私に用事があってやって来たことを知って足を止める。
「今日は昼に休憩できそうだから、一緒に昼飯を食おう」
誘ってもらえたのは嬉しいけれど、その言葉を放ったタイミングが土嶋さんが側を通りかかった時だった。
案の定、眉間にしわを寄せて私たちのところへ近づいてくる。
「なにやってるの?祐は忙しいんだし、そんな暇はないんだからやめておきなよ」
「さっき終わったからいいんだよ。先輩たちにも少しは休憩しろって言われてるから休憩する。……コーヒー飲んでくるから」
「わたしが淹れて持っていく」
「いい。自分でやるから」
面倒くさそうに言い返した祐は、私の腕を引っ張って土嶋さんを避けるように離れた。
そのまま連れて行かれたのは給湯室。
私と二人きりになるというより、本当にコーヒーを飲むようだった。
でもコーヒーカップをシンクに置いた後、背後で見ていた私にそっと唇を重ねてきた。
「祐……」