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永遠の愛を奪って
第19章 溺愛とさよならの決心
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道路の隅の方にひとりで立っていたところに土嶋さんが眉をひそめてこちらへやって来る。
「見ていてイラつくんですよ。祐のことをわたしから奪っていったくせにいい子ぶってて」
「ねぇ、青木くん。三次会行かない?ラブホでもいいよ?」
再び土嶋さんにきついことを言われてしゅんとしていると、酔っ払っている女性社員の大胆な発言が聞こえてきた。
何事かと思ってそちらの方に視線を向けると、祐の肩にもたれ掛かっていて甘えているようにも見える。
周りにいる人たちは年上の女性社員たちで振り払うわけにもいかないんだろう。
「えー!最後だからってそういうのずるい!」
「だって、青木くんのことが好きなんだもーん。ずっと好きだったんだからぁ~」
「ちょっと待ってよ。ワタシだって言わなかっただけで青木くんのことが好きだったよ!抱かれるのはワタシ!」
「あんたじゃないでしょ!四十のババァは黙ってて」
「は!?四十だってまだまだいけるわよ」
いつの間にか祐を寝取る戦争が始まりかけている。
この光景はたまに見掛けていたけど、二次会の時にもお酒も入ったせいなのかいつもよりヒートアップしているようだ。
「ああいうの、うざっ。白米さんはあれでいいんですか?祐が困ってますよ」
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