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永遠の愛を奪って
第21章 祐の出した答え
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パンとコーヒーがのせてあるトレーを持ってやってきたのは土嶋さんだった。
一人で座る席が空いているのにも関わらず、そこへ移動しないからどうやら私が取った席に座りたいらしい。
それを察した私は書いていたものを見られないように急いでしまってテーブルのスペースを作る。
トレーが一つ置ける分の空きができると土嶋さんは私の向かい側の椅子を引いて座った。
どうして嫌いな私と一緒に座ろうと思ったんだろう……。
しかも、今日も相変わらず仏頂面をしていて機嫌が悪そうだった。
黙って様子を伺っていると土嶋さんはコーヒーを飲んで私が頼んだものと同じパンを食べ始める。
どうやら間違ってここに座ったわけではないようだった。
私もパンを食べ進めるけど、気まずい空気が漂っているせいで何を食べているのか分からなくなるほど味を感じなくなる。
「……祐と一緒じゃないんですね」
「えっ!?あっ…、はい……」
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