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永遠の愛を奪って
第21章 祐の出した答え
私よりも後に来たのにもう半分以上もパンとコーヒーが減っている。
あと三十分も経てば殆どの人が出社してデスクに座っている時間だ。
このままゆっくり食事をしている暇もないから私も急がないといけないのに手は止まったままだった。
俯いているとこちらの席に近づいてくる足音が聞こえてきた。
「おはよー。葉月」
よく聞き覚えがある声だけど、話し方に違和感を感じて顔を上げてみる。
やって来たその人を見て目を疑った私はしばらくパチパチと大きく瞬きしながらぽかんと口を開けたままだった。
「優。おはよう」
今度は土嶋さんの発言に耳を疑った。
「いつの間にはくまいと仲良くなったんだ?」
「朝からそんな鳥肌が立つようなことを言ってきてキモッ。仲良くなんてなってないから。
白米さんがまだ食べているから優は隣のテーブルの椅子にでも座ってて」
「はいはい……。朝から冷たいねー……」