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永遠の愛を奪って
第21章 祐の出した答え
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「いいえ。私の意思です。それにこの会社じゃなくてもデスクワークはできますから、また就活を頑張ろうと思います」
今まで親友のように近く接してくれて、ここまで大事に育ててくれた穂並さんと離れるのもすごく寂しいけれど……。
もう決めたことだ。引き返すつもりはない。
「小春……、どうして……。まさか、青木について行くつもり……?」
「祐にはまだ何も話してません。これからどうするかきちんと話し合おうと思ってます」
「これからって……、あと三日しかないじゃない」
「…………」
ここの会社に祐がいるのはあと二日。土曜日は次の日に出発を控えているから何かをする余裕はないと思う。
待っていても何も変わらないからもう自分から動くことにした。
仕事を辞めてまでして人生を賭けるから一か八かになるけれど……。
でも祐と初めて過ごした夜、処女を卒業した時も同じだった。
一度でヤリ捨てられてもいいから、好きな人に抱かれて後悔がない初めてを経験したかった。
結果的に好きになってしまったわけだけど、傷付くことがあっても諦めなかったから今がある。
きっと、これからだって……、私が動き出せば祐との未来があるかもしれない――――
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