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永遠の愛を奪って
第21章 祐の出した答え
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「なに……?」
「ここから遠くに離れても大事にするって約束する」
「うん……。大事にして。祐にいっぱい大事にされたいから……」
自分から要求するのは重たいかもしれない。
でも愛して欲しくてたまらない気持ちでいっぱいだからお願いして私も祐の背中に手を回した。
寂しかった背中を包んでくれる両手は前よりもずっと温かい。
多分、これは向き合う度に離れていた物が少しずつ温かいものへと変わっているんだろう。
愛の言葉を伝えてくるのは上手じゃなくても、不思議と手のひらから伝わってくる。
「大事にされたい人はオレがいいって小春は思う?」
「それはもちろん思うよ。祐を好きになってからずっと思っていたんだから。でもどうして?」
「分かってたけどそう言ってもらいたくて聞いてみた。……小春がオレを置いていくから嫌いになったのかなって不安になったし」
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