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第19章 東へ西へ

その一方で、３人の娘さんたちは2001年以降のパリコレに出展いたしますファッションの製作に力を入れていました。

コスメティックとブライダルの部門につきましては、まだ動きはありませんでした。

11月16日は、20世紀最後のボージョレヌーヴォの解禁日でありました。

ポムじいさんの家の農園では、1895年以前から寝かせているワインから解禁させて行くことにしたのでありました。

ポムじいさんは『ナチスの戦禍をくぐり抜けたワインから解禁させて行きたい…』と言っていましたので、予定通りに1895年から1840年代の間に寝かせたワインを解禁させることにしたのでありました。

11月15日の深夜11時50分頃に、ポムじいさんの家の農園に農園の従業員さんたちと国内外のデパートの仕入れ担当の人たちと五ツ星ホテルのレストランの担当の人たちがたくさん集まっていました。

定刻通りに深夜11時55分から、解禁の式典が始まりました。

ポムじいさんの長男さんが最初に式典のあいさつをしまして、解禁１分前に、ポムじいさんの試飲の儀式が行われました。

ポムじいさんは、1895年から寝かせているワインが入っているワイングラスを手に取りましてから、ワインを試飲したのでありました。

「うむ…今年もいいワインが出来上がった…ナチスの戦禍をくぐり抜けたワインが出来上がった…」

ポムじいさんは、感極まった表情でボージョレヌーヴォの解禁日を知らせたのでありました。

解禁日になった直後から、一斉にせりが始まりました。

そんな中で一番の高値は、1849年から寝かせているワインがプレミアがつきまして7000万円でありました。

ワンカートゥン1000本で合計一万カートゥンのワインのセットは約70分で完売をしたのでありました。

同じ頃でありましたが、タスマニア島で生産を続けていますセット販売のタスマニア牛のステーキの生産は急ピッチで進んでいまして、せりで落とすことが出来ましたデパートやホテルへ出来上がった商品から順次出荷をはじめていました。