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第3章 許してください

そしてまた時は流れて…

1971年４月８日のことでありました。

１月20日に通り魔レイプ事件の被害を受けてしまった実母は、容疑者が腹上死して亡くなった上に容疑者の身内がどこにいるのかも分からないし、警察署に行っても別の事件の捜査ばかりに集中していて助けてもらえないと思っていましたので、泣き寝入りをしてあきらめていたのでありました。

実母は、そんなけだるい気持ちを抱えたまま中学を卒業しました。

中学を卒業しました実母は、スイセン入試で合格しました私立高校に進学をすることになっていましたが、今の実母の気持ちは楽しく高校へ行ける状態ではありませんでした。

時は、午後12時半頃のことでありました。

場所は、今治市北日吉町にあります私立の女子高の体育館の入り口付近にて…

実母は、母親・よしみと一緒に受付の順番を待っていましたが、ものすごく具合の悪い表情をしていました。

実母がものすごく具合の悪い表情をしていたのをみたよしみは、心配そうな表情で実母に声をかけました。