この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
乳房星(たらちねぼし)・再々修正版
第14章 ひこうき雲
8月29日の6時半頃のことでありました。

私たちが乗っている専用機は、アイスランドの首都・レイキャヴィークのケプラヴィーク国際空港に到着しました。

私は、専用機を降りたあと足を止めてぼんやりとした表情で冬空を眺めていました。

「ヨシタカさん、行きましょうか…」

由宇利さんは、ぼんやりとした表情で空をみあげていた私にやさしく声をかけていたので、私は由宇利さんにこう言いました。

「由宇利さん…今日は雲一つない青空が広まっていてきれいですね。」
「そうね…」
「出発しましょうか。」

青空をみあげていた私は、ゆったりとした足どりでゆりさんたちと一緒に歩き始めました。

大番頭はんたちのいる場所にたどり着くまであと少しです。

私たちは、ケプラヴィーク国際空港からマイクロバスに乗りまして、大番頭はんたちが待っているハットルグリムス教会へ向かっていました。

私は、マイクロバスの窓に映っているレイキャヴィークの中心部の風景をぼんやりとした表情で眺めながら静かにつぶやいていました。

世界最北の首都・レイキャヴィーク…

寒いけれど、空気の澄んだ美しい都市(まち)…

大番頭はんたちは、この街のどこかに滞在してはると聞いてはったけど…

ホンマなんやろか…

私は、ゆりさんから大番頭はんたちはハットルグリムス教会で待っていると聞いたので、教会のチャペルで大番頭はんたちと会えると思っていましたが、不安な気持ちにさいなまされていたので、どうすることもできませんでした。

空港を出発してから80分後に、私たちが乗っている特大バスは、小高い丘の上に建っているハットルグリムス教会に到着をしました。

私たちがバスを降りた時、北極から吹き付ける冷たい風がほほに当たっていたのを感じていました。

教会の前に建っているアメリカ大陸の発見者・レイブルエイリクソン像が私たちが到着する時を心待ちにしていました。

私たちは、教会のチャペルの中へ入ろうとしていましたが、不安な気持ちにさいなまされている私は、ホンマなのだろうかと思っていたので、チャペルへ入ることをためらっていました。

チャペルへ入ることをためらっている私に、由宇利さんがやさしく声をかけました。
/173ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ