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第14章 ひこうき雲

「大番頭はん、ヨシタカさんたちがご到着なさいましたよ。」
「ああ、ご到着なさいましたか…ああよかったよかった…さ、さ、さ、早速プロジェクトを開始するための手続きをおとりいたしましょうか。」

このあと、私たちはイワマツグループとイワマツ家を作るプロジェクトを始めるための準備に取りかかりました。

イワマツグループとイワマツ家の財産書の所有権名義は私・コリントイワマツヨシタカグラマシーが18歳になった時点で登記されていますが、プロジェクト開始までの間はセヴァスチャンじいさんの遺言書に記載されている連帯立会人になっている大番頭はんたちの預かりになっていたので、預かりを解除するための手続きを取らないと本名義に戻すことができないようになっていましたので、預かりを解除するための手続きを取ることから始めました。

預かりを解除するための手続きが完了したあと、私たちは教会の地下にあります金庫室へ行きました。

地下の金庫室で教会の神父さんから財産書を受け取りました私は、これからはイワマツの家の主として生きて行こうと強く訣意（けつい）しました。

それから20分後に、私たちはチャペルに行きましてプロジェクトを開始することに先立ちまして、感謝のミサを挙行しました。

私たちは、聖書を開いてかみさまの前で聖書の一節をエイショウしたあと、パイプオルガンの演奏に合わせて賛美歌を合唱しました。

これからは…

イワマツグループとイワマツ家の主として生きて行くのだ…

もう…

後ろは…

ふりむかない…

前だけを向いて…

力強く…

歩いて行こう。