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咲の旅物語
第11章 世界旅行の目的
戻ると、ヘラ達はラファエルが現れる前の状態で羅針盤に目をやりあーでもない、こーでもないと動かない短針を眺めていた。
結局、すぐ近くには禍神の影響がないのだと判断し、先に進む事にする。
半日ほど進むと水音が聞こえてきた。
街道脇の森に脇道がある。
そこから、水音がする方向へと入って行く水音は激しくなっていく。
「滝っぽくない?」
咲のわくわくした表情が止まらない。
「この辺に滝なんて、あったか?」
「聞いたことないわよ。」
ダイゴとヘラが首を捻る。
「たきぃ~♪ってなに?」
ティナが可愛い。
「滝っていうのはね…あんなの!!」
咲が説明しようとした時、木々の間から大量の水が流れ落ちるのが見えた。
近くへ行って見ると、2、30mあろうかと思える高さから下の広大な滝壺へと大量の水が流れ落ちていた。
その余りの勢いに白いモヤが立っている。
滝は、一本ではなく大小合わせて三本ほど流れていた。