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咲の旅物語
第2章 神の部屋
タチバナを薄い黄金の神力が包む。

咲は息をのんだ。

あまりにも美しく、神々しい。
初めてタチバナが神と実感した瞬間だった。

タチバナがゆっくりと動きだす。

「あぁ…はぁぁ」

甘い吐息が漏れる。
内部の弱点を突かれ、かき回される。

燃えるように熱かった身体の熱が退いていき、変わりに快感の渦が競り上がってくる。

もう、何も考えられなかった。ただ、タチバナに身を任せた。
「…くぅ…ふっ」

耳元でタチバナの切ない声が響く。それだけで咲は再び高みへと昇りはじめる。

「あぁ…も…もぅ、だめぇ…また…」

タチバナにしがみつく腕に力が入る。

「…あぁ!ぅくっ!」

「あぁぁんっっ!!!」

二人が絶頂を迎えた瞬間、咲から虹色の光が溢れ出した。

タチバナの純白の翼が、光もろとも咲を包み込む。

咲はその様子をボーっと見ながら、意識を手放した。

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