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咲の旅物語
第11章 世界旅行の目的

数段の階段を上がると少し広めのバルコニーがあり、中央に入口がある。

中に入ると広めのダイニングキッチンとリビング、脇に階段があり、二階に上れるようだ。

階段の脇に扉が二つあり、そこはバスルームとトイレだった。
バスルームは浴槽が木で出来ていて、シャワーもついている。

「仕上げ、仕上げ♪」

呆然としている三人を無視して、ディラと共に神の知識を使って仕上げにかかる。
今は設備はあっても、使えない状態だ。

魔方陣を構築し、付与させる。
この世界には、この様な設備に魔方陣を付与させて使用しているので、案外簡単にできた。

「そんな…バカな…。」

「魔方陣を扱えるなんて…」

ダイゴが呟き、ヘラが驚愕する。
簡単にできたといっても、ヘラ達からすれば規格外すぎる。
魔方陣は、習得するのに10年はかかると言われる特殊技術だ。10年掛けても習得出来ない人も居るぐらいで、人間だけじゃなく魔法に長けている獣人達にも言えることだった。
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