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咲の旅物語
第3章 いざ、転生へ!
「…ん」
身動ぎしながら、目を覚ます。
身体の奥から力が溢れて来るような感覚がある。
それが、魔力であることを知識を貰った咲は知っていた。
気だるさが残る身体を持ち上げ、上体を起こす。
「お加減はどうですか?」
ふいに声を掛けられ、顔を向けるとそこにあの天使がいた。
「まだ、ダルいけど…まぁ大丈夫。……タチバナは?」
タチバナの部屋なのに、当人の姿が見えないので辺りを見回しながら聞いてみる。
「すぐ、来られます。」
「そう…」
カチャ
そう返事をした時、ドアが開いた。
「やあ、起きたな。じゃあ、早速転生させるぞ。」
タチバナが微笑むと、心臓がドクンっと跳ね上がった。
頬に熱が集まる。
あぁ、ヤバイ。なんかドキドキするっ
「んじゃ、早速。逝ってらっしゃーい」
「へっ?って…
きゃあぁぁぁ!!!!」
足元に魔方陣が浮かび上がり、光に包まれる。
突然の浮遊感。
ってか、わたし全裸ぁぁぁぁ!!服ぅぅぅぅぅ!!
トキメキ返せぇぇぇぇ!!