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咲の旅物語
第12章 亜空間
ダイゴとサキゴーレムが、絶頂を迎えたあとサキゴーレムは飛散して消えた。
丁度、ダイゴの前に屈むような形を取っていたディラにダイゴの欲望が飛びかかる。
熱い欲望は、ディラの頬を伝い厭らしく胸へと流れた。
それに気付いたダイゴは、血の気が引くのがわかった。
「あ、あの、ディラさん…?」
勇気を振り絞って声を掛けてみるが、ディラは指を白い欲望に這わせ何もいわない。
「………」
ダイゴは怖くなり素早く身なりを整えると少しづつあとづさりをしていく。
「逃げなくてもよい。……お前…」
ゆっくりダイゴに顔を向けると何かを企むようにニヤリとする。
「ひっ」
「…ダイゴ。明日が楽しみだ。」
意味深な言葉を残し、ディラは飛散した。
ゴーレムだったようだ。
残されたダイゴは、明日何があるかは解らないが恐怖で動けないでいた。