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第13章 滝壺の竜宮城

滝の上に昇り、辺りを見渡すと森の奥の方で炎が上がった。

何事かと思っていると、数人の人影が湖に現れた。

魚人か？

人の姿をしているが、鱗やエラが見える。

鉄の臭いが増した。彼等からおびただしい量の赤が滴り落ちていた。

彼等の後を追うように、数人の人影が現れた。
手には魔力が集められている。

ギョギは、言わば同族の魚人が人間に今にも殺されそうになっているのを理解した。