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咲の旅物語
第14章 死の洞窟

喜び勇んで、外に飛び出した三人が真っ青になって帰ってきた。

『ぎぃやぁぁぁぁあああ!!』
「どうした?!」

三人の叫び声を聞いて、優雅にテラスでお茶を…とキッチンに入っていたディラが飛び出てきた。

咲も思わず、立ち上がり三人を見る。

まだ早朝で肌寒いとは言えるが、三人の震え方が尋常でない。

ガタガタと震えながら、ヘラがやっと口を開く。

「そ…そと…そと…」

ティナもダイゴも外を指差す。

咲とディラが何だと思い外を見ると、三人の反応に納得した。

魚人達が半魚の状態で滝壺から顔を出していた。

それも全員勢ぞろいなのか、ビッシリといる。

さらに、怯えに拍車を掛けたのはピギョである。

真ん中に大きい状態で、目だけを出していたのだ。

咲とディラは盛大にため息をついて、三人に大丈夫だと言い外に出る。

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