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咲の旅物語
第15章 チガヤの呪い
目を閉じると小さく呟いた。
「『ヒール』『浄化』」
咲の両腕に抱かれるように、暖かい光が膨らみその光が強まっていく。
28体を全て包み込むように広がると、目が眩むほどの光が爆発的に広がった。
そして、光が弱まり収束すると其処には数体の魔物と動物。
数人の人物が横たわっていた。
野生の本能なのか、動物達は直ぐに起き上がり逃げるように洞窟から去っていった。
ディラは魔物達を外へ転移させ、ヘラやティナは人間達を蕨の上に寝かせた。
「こ…これは…」
ジャルムは驚愕の表情をして、寝かされている人物達を眺めていた。
「ラ…ララベ!!」
その中の一人に駆け寄ると、上半身を抱き上げ抱き締めた。
その美しい容貌は、先程までの彼女とは似ても似つかない。
ディラが手を横に凪ぐと水滴の様なものがララベと呼ばれる女性の額に落ちた。
「う…」
苦しそうにうなり声をあげ、その女性はゆっくりと目を開ける。
しかし、開けた途端ジャルムを見たララベは敵意を剥き出しにジャルムを突き飛ばした。
「近づくな!ケダモノ!!」
「ラ…ラベ…」
涙を流し、呆然とその様子を見つめるジャルムの肩に咲は手をおき、前へでる。
「ララベさんですか?」
優しく語りかけると、ララベはジャルムを睨み付けながら咲に頷く。
よく見ると、ダイゴの方にもチラチラと目を向けていた。
「『ヒール』『浄化』」
咲の両腕に抱かれるように、暖かい光が膨らみその光が強まっていく。
28体を全て包み込むように広がると、目が眩むほどの光が爆発的に広がった。
そして、光が弱まり収束すると其処には数体の魔物と動物。
数人の人物が横たわっていた。
野生の本能なのか、動物達は直ぐに起き上がり逃げるように洞窟から去っていった。
ディラは魔物達を外へ転移させ、ヘラやティナは人間達を蕨の上に寝かせた。
「こ…これは…」
ジャルムは驚愕の表情をして、寝かされている人物達を眺めていた。
「ラ…ララベ!!」
その中の一人に駆け寄ると、上半身を抱き上げ抱き締めた。
その美しい容貌は、先程までの彼女とは似ても似つかない。
ディラが手を横に凪ぐと水滴の様なものがララベと呼ばれる女性の額に落ちた。
「う…」
苦しそうにうなり声をあげ、その女性はゆっくりと目を開ける。
しかし、開けた途端ジャルムを見たララベは敵意を剥き出しにジャルムを突き飛ばした。
「近づくな!ケダモノ!!」
「ラ…ラベ…」
涙を流し、呆然とその様子を見つめるジャルムの肩に咲は手をおき、前へでる。
「ララベさんですか?」
優しく語りかけると、ララベはジャルムを睨み付けながら咲に頷く。
よく見ると、ダイゴの方にもチラチラと目を向けていた。