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咲の旅物語
第16章 王都 ルアール
小さな杭をもち、力なく土壁を掘っている。
そんなもので本気でオリハルコンを探しているようには思えない。
子供達の中で、一人の少女がズルリと壁に前のめりに倒れかかった。
「おいお前ぇ!休むなぁ!立てぇ!」
それに気付いた監視の男が少女を棍棒のようなもので叩きあげた。
「…ぅう゛…」
小さく呻く少女。叩かれた時に鈍い音が響いた。
ディラははっとし、監視の男達に魔法を放つ。
「ぅわぁ!なんだこれはぁ!!」
黒い腕が男達に絡み付き、動きを止めた。
―お前達。覚悟しろ。
低く囁くように男達の脳に声が響く。
その声に驚き、なりふり構わず暴れ拘束から逃れようとする。
しかし、もがけばもがくほど黒い手は男達を縛り上げていった。
突然の男達の様子に子供達は倒れた少女の回りに一塊になり、震えていた。
そんなもので本気でオリハルコンを探しているようには思えない。
子供達の中で、一人の少女がズルリと壁に前のめりに倒れかかった。
「おいお前ぇ!休むなぁ!立てぇ!」
それに気付いた監視の男が少女を棍棒のようなもので叩きあげた。
「…ぅう゛…」
小さく呻く少女。叩かれた時に鈍い音が響いた。
ディラははっとし、監視の男達に魔法を放つ。
「ぅわぁ!なんだこれはぁ!!」
黒い腕が男達に絡み付き、動きを止めた。
―お前達。覚悟しろ。
低く囁くように男達の脳に声が響く。
その声に驚き、なりふり構わず暴れ拘束から逃れようとする。
しかし、もがけばもがくほど黒い手は男達を縛り上げていった。
突然の男達の様子に子供達は倒れた少女の回りに一塊になり、震えていた。