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咲の旅物語
第4章 聖獣のパラダイス
翌日
なぜか、ディラの家の前に聖獣達が集まっていた。
「みんな、なんでぇ?」
急に昨夜思い立ったのだから、出発を知らせていないのに
聖獣達を纏めている、光のドラゴンが一歩歩みでて
「咲の魔力の感じが少し変わってね。これはいよいよ出発するかなって思ったんだよ。ここに集まった皆もそれを感じ取った。」
「えっそんな分かりやすい?」
「「「「「「すごく」」」」」」
そんな、みんなで声揃えなくても…
「そっか、まぁ…んじゃみんな、行ってくるね」
最高の笑顔で挨拶して、翼を出した。
「いつ見ても、咲の翼は美しい。」
聖獣たちは、ホゥ…と見惚れる。
あたりまえだ。
翼のイメージはタチバナ(神)の翼だ。
その頃、唯一形や大きさ、色や感触を知っていた翼だった訳だ。
そんな皆を他所に、ディラに目配せし上空に舞い上がる。
「じゃあね、また、時々帰ってくるよ」
下で手を振っている人々にもう一度挨拶をし、2人は大陸に向かった。