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咲の旅物語
第17章 街道の孤児院
「ふう…」
額の汗を拭い、浄化し終えた咲は腰に手を当てて未だビクビクしている淫魔を見た。
「世界神の仕業なのは分かったわ…。何なんだろ…。コイツ…世界神が差し向けただけじゃないって…」
ブツブツ言いながら、ふとチョイチョを見る。
「!そうか…」
合点が行ったと手を叩く。
つまりは、チョイチョ自体がスケベ心でマーラを見ていた。
その厭らしい気持ちが淫魔を引き寄せたのだ。
淫魔もセックスという快楽を求めてチョイチョに憑依し、さらにそれに目を付けた世界神が淫魔に更なる力を与えた。
「要するにこうなったのは、自業自得なのよね…。」
抜けがらの様に虚ろな目をして涎を滴ながら床に転がっているチョイチョに冷めた目を向けた。