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咲の旅物語
第17章 街道の孤児院
「ハァ…」
咲に頼まれ、再びミューラン家に戻ったディラはため息をついていた。
マーラと共に連れ去られた子供達は見つかった。
見つかったのだが…
「あんっ!いいわ!!もっと突き上げなさい!!」
目下、ミューラン家の女共の相手をさせられていた。
―ここの家はこんなのしか居ないのか…。
連れ去られた子供…推定16歳ぐらいだろうか。
男の子が二人。
見るからにマーラを人質とし、言うことを聞かされている。
部屋の奥には豪華な応接セットがあり、ぶくぶくと太った男が厭らしい目で一人の女を見ている。
―アイツが当主か…。
ディラは姿を消し、状況を把握しようと探っていた。