この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
咲の旅物語
第18章 噂の屋台

「失礼。」
あーだこーだいいながら食べていた面々の後ろから声がかかった。
振り向くと先ほど壇上で挨拶をしていた王子が微笑を浮かべて立っていた。
「わっ、リッカン様!」
慌てて全員が頭を下げる。
「や、顔をあげてくれ。君たちはヤオマの人だね?」
顔の前でパタパタと手を振りながら面々を見回す。
一瞬咲のところで止まったが、あえて年配であるジャックの方をみた。
「左様でございます、王子。申し訳ございません、本来ならこちらから挨拶に伺うべきでしたのに…。
」
ジャックは、眉を下げて頭を下げる。
こう言うときになんだが、やはり元貴族だけあってジャックの礼儀は美しい。
「構わないよ、母上が大変気に入っておられるからつい見に来てしまった。今日の野菜も君たちが卸したのだろう?」
会場を見渡しながら優しげな表情を浮かべる。
「はい。」
「素晴らしい。礼を言うよ。」
「はっ、有りがたきお言葉勿体ないです。」
「ところで…。」
と、咲の方を見る。
ぞくっ
咲は悪寒を感じた。
先ほどからのやり取りを横で見ていたのだが、王子は常に目が笑っていない。
あーだこーだいいながら食べていた面々の後ろから声がかかった。
振り向くと先ほど壇上で挨拶をしていた王子が微笑を浮かべて立っていた。
「わっ、リッカン様!」
慌てて全員が頭を下げる。
「や、顔をあげてくれ。君たちはヤオマの人だね?」
顔の前でパタパタと手を振りながら面々を見回す。
一瞬咲のところで止まったが、あえて年配であるジャックの方をみた。
「左様でございます、王子。申し訳ございません、本来ならこちらから挨拶に伺うべきでしたのに…。
」
ジャックは、眉を下げて頭を下げる。
こう言うときになんだが、やはり元貴族だけあってジャックの礼儀は美しい。
「構わないよ、母上が大変気に入っておられるからつい見に来てしまった。今日の野菜も君たちが卸したのだろう?」
会場を見渡しながら優しげな表情を浮かべる。
「はい。」
「素晴らしい。礼を言うよ。」
「はっ、有りがたきお言葉勿体ないです。」
「ところで…。」
と、咲の方を見る。
ぞくっ
咲は悪寒を感じた。
先ほどからのやり取りを横で見ていたのだが、王子は常に目が笑っていない。

