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約束 ~禁断の恋人~
第3章  倒錯


「脱がせて……」
 そう言うと、頷いてからカイはすぐに僕のボタンを外していく。
 “Z”は、Dr.の言葉に逆らえない。絶対的な主従関係。
 そんなことも忘れていく。
 海の意思で、僕を愛していると思い込んでいた。
「カイ……」
 繊細な指先に服を脱がされ、海の前に跪いた。
 彼の性器を持ち、唇を着ける。
「トモ……」
 彼はそれ切り無言になった。でも、感じているのは分かる。
 口内で大きく硬くなっていく彼の昂(たか)まりが、絡めた舌を通して伝わってきた。
 息を詰める彼に気付き、性器から離れる。
「海……。抱いてよ……。僕を、愛してよ……」
 ベッドサイドの引き出しから潤滑剤を出し、それを自分に塗り込んだ。そこへ、彼の指を当てる。
「ここに、挿れて……」
 ベッドに横になると、彼の指が挿いってきた。
「んんっ……」
 潤滑剤に助けられながら挿いる指に、体が跳ねる。
「もっ、と……。奥、まで……。動かしてっ……。あっ、海っ……」
 彼の腕を掴みながら、もう片方は彼の昂りへと伸ばす。指先が熱いものに触れ、それを掌で包んだ。
「トモ……」
「挿れて……。海が、欲しい……」
 彼を見つめた。
 それと同時に昂りを握ると、彼が覆い被さってくる。僕は、少し腰を浮かせて彼を誘導した。
 昂りが入口に当たっただけで、そこが痺れるよう。
「あっ……」
 彼に開かれていく場所が熱い。
「あんっ、んんっ、海っ……」
 全てを収めると、彼も溜息を漏らす。
「はぁっ、動い、て……」
 グラインドが始まると、彼の腰へ腕を回した。
 以前と変わらない、逞しい体。
 何も変わってなんかいない。
 僕達は、愛し合っている。
 初めて好きだと思った人。それはいつの間にか愛情へと代わり、抱かれるのが嬉しかった。
 セックスは、究極の愛情表現。
 だから僕は、海しか知らない。知りたいとも思わなかった。
「あぁっ、海っ、はぁっ、はぁっ、んんっ」
 昂りが僕の中を動く。その刺激に、何度も背中を反った。
 全身が熱い。その熱が僕のものなのか、彼のものなのかも分からなくなる。



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