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エロ小説を100冊読んでみた
第14章 あねてぃ― お姉ちゃん先生は弟専用
やり方として「二人の仲が割かれるような事態となる」というのがあります。私も拙著『Vtuberを始めた学級委員長(清楚)がエロすぎて困る』で使いましたが。ド定番ですよね。
本作でもそう。
特に姉で教師という禁断関係とくればそういうトラブルとは相性いいですよね。うん、禁断性はここの部分で一番効いてた。
しかし、ここで注目したいのは青橋先生のケースだな、と。
青橋先生はこのトラブルの部分を実にあっさりと済ませている気がします。『僕には悪魔な師匠がいます』でも二人の仲を割かれるような事件ではなく、単なる乱暴者(しかも雑魚)を二人の力で撃退するというものだった。
正解探しをするわけじゃないけど、これってどういうことかなと考えてみる価値はあるような気がする。
物語のクライマックスらしきもの「お話の腰」を作れれば実はそれでいいんじゃないかって。腰がないと話が終われない。作中トラブルが発生する必然性はそれだけのこと。
エロ小説の主眼はトラブル解決ではないのであるから、そこを最小で済ませるに越したことはない。そしてそのためには「恋仲の二人が引き裂かれる」というビッグトラブルは実は必要ない。(女性読者ならばそれにロマンスを感じるだろうけれども、男の子は違う)
そんな割り切り、計算があるんじゃないのかなと。