この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
エロ小説を100冊読んでみた
第20章 あいどるな教え子―恋する夏期講習
作者の内藤みか先生は当サイトのコンテストでも審査員をされています。プロフィールについては第三回コンテストの審査員紹介をご覧いただければ。
1997年に美少女アダルトゲームのノベライズでデビュー。その後ケータイ小説『いじわるペニス』がヒットとなり「ケータイ小説の女王」と呼ばれ、20年強の作家生活で著書80冊以上。多方面にご活躍されています。
まず、冒頭の一文に考えさせられました。
エロプロローグ型なのですが、主人公は「裸の女の子たちに囲まれているらしかった」と始まります。
「囲まれている」とか「囲まれていた」じゃなくて「らしかった」と。
らしいって、どーいうことだよ!?
これが面白いなと。
多分、描写としては「囲まれている」とか「囲まれていた」でも良かったと思うんですよ。
でも敢えて「らしかった」としたことで、一気に読者としての私の心の中に「ん?」という能動的な興味が生じた。身を乗り出させた。
主人公は自分で正確に状況が把握できない状態なのかな? 裸の女の子たちに囲まれている「らしい」と判断できるのはどーしてなんだ? と。