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エロ小説を100冊読んでみた
第35章 露出彼女

良かったのは、「露出」という部分がバッチリとフォーカスされていて「人に見られる」というシチュエーションが容赦なくエスカレートしていく所です。
「誰かが来るかもしれない」教室で彼戸の前でオナニー披露からスタートして、「見られはしないけどエッチしていることに気づかれる」「途中までバッチリ見られる」「見てないフリをしている人に最後まで見られる」「衆人環視の街中で行為する」「全校生徒と教師を交えてヤッちゃう」というように過激さが徐々に増し、最後までそれはとどまることを知らない。
こういうの、ややもすれば手加減してしまうものですよね。例えば、全校生徒の前でヤるにしても「認識阻害の魔法をかけて、みんなの前でヤッてるけど気づかれない」とか。そんなの露出のようで露出じゃない。
でも、本作ではやり切る。ここはさすが。
当然、主人公たちの日常は破綻しますが(笑)
ただ、それならそれで「うわーこれ以上やったら生活破綻だよ」というのを毎回読者に予想させてスリリングな演出をしても良かったんじゃないかな。
その上でより過激な破廉恥が待ち受けた方が満足感が高まったような。
で、自分たちの日常生活の破綻に向かっていくこの展開に対し、主人公はまったく気にしていないし、ヒロインも葛藤か弱い。
そういうキャラとして描かれていないはずなのに頭の弱い女の子に見えてしまった。(もし最初からアホの子キャラとして描かれていたならそれはそれでOKだった気がします)
もちろん、葛藤を描きたいわけじゃないだろうから、それでもいいんだけれど、ちょっと現実感がないレベルになってしまっている気がしました。
とはいえ、ここを掘り下げると原作のキャラ設定から逸脱していくだろうから、ノベライザーとしてはいかんともしがたいものがあったかもしれませんね。
【メモ】
ピンヒロイン
三人称ヒロイン視点
最初のエッチ……進行度7%から。
●学んだこと
・エッチに集中できなくなる要素はできるだけ除外してケアする。
・コンセプトにフォーカスしたプレイ内容を考案してとことんやる。
・ストーリーの方向性に逆らうような心理的葛藤は恐れずに描いてもいい。その上でご都合主義をとった方が現実感は増すし、現実感が増せばよりエロくなる。
■目標達成まであと……65冊

