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エロ小説を100冊読んでみた
第38章 帝は獣王に降嫁する

BL2冊目。
前回の『Sの遺伝子』は現代が舞台のお話でしたが、今回はファンタジー。
作者の沙野風結子先生は2004年デビュー。キャリア15年の大ベテラン。BL各誌にて活躍し著書も多数です。
ラヴァーズ文庫は竹書房のBLレーベルで2004年創刊のレーベルですね。
読み始めてすぐに注意がいったのは文体についてでした。
ラノベというよりは一般文芸に近く、シリアスな世界観によく似合う。
日常使わないような単語なども平気で出て来て、これまたファンタジーっぽさが醸し出されておりいい塩梅。
それでいて読みやすい。
ひとつのセンテンス内に入れる情報をしっかりと限定してゴチャゴチャさせない。
情報を出していく順番も計算されているので空気を吸うように、水を飲むようにひっかかりなく読んでいけます。
あー、文章すっげぇ上手い。

