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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第42章 二章 ザ・リベンジ

険しい表情を浮かべながら腕を組むとレオは顎に手をそえる。


…しかし…このまんまじゃ、らちがあかねぇな……


追い払っても湧いて出る盗賊の一味にレオは頭を悩ませる


「よしっ、お前らっ──周辺を囲って動物達を燻りだせっ…
動物には罪はねぇからな、それから“アレ”をもってこいっ!」



「“アレ”っすか!?

じゃあ、やっちまうんすね!?」


「ああ…俺様もヒマじゃねぇんだ……やり方に拘ってちゃあ手に入るもんも入らねぇからな──

なるべく被害は最小限にしときゃ、山は手に入れてから直しゃあいいっ」



「お頭ぁ!持ってきましたっ」


「よしっ、よこせっ!」


舎弟達がいそいそと持ってきたアレとは斬風剣の三倍はありそうな二本の対になっている大剣..疾風剣と迅雷剣…

それこそが大山賊、疾風迅雷の宝剣だった──



刄の作りは大きくクワガタのハサミのように深めにギザついており両方の剣を合わせるとピタリと隙間なく合わさる・・・


ずっしりとした重みがあり舎弟三人がかりで持ってきたがこの二本の剣を一人で持ち、使いこなせるのはレオしかいない。



元々、山賊・疾風迅雷とは山を守ってきた山神と呼ばれる一族だった.....

それがいつの間にか、山を荒らす不届き者を懲らしめた為に、 賊 と呼ばれるようになったのである


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