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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第42章 二章 ザ・リベンジ


振り降ろした剣から雷鳴のような唸りと共に風塵が巻き起こる──

レオのいる周囲一帯の大木がミシミシッと音を立てると共に一気になぎ倒されていった。



「──…っ…やった!

さすがお頭だ!」


「…ああっ…久しぶりに見たなこの大技っ!」



後方で見守り控えていた舎弟達が口々に尊敬しながら姿を現しレオの周りに戻ってきた


実はこの大技、山火事や樹木の伝染病が流行った時などに一気に森林を伐採して被害を防ぐ為の山神としての大技だったのだ


レオの大技で禿げ山になった一帯にはさまざまな罠が散乱していた



レオ達とまともに戦える力を持っていない賊達はこういった罠を使うか、離れた場所から隠れながらの攻撃しかできなかった為に、こうも山の見晴らしを良くされては手も足も出せない──



──シュッ!!


「──っ!?…どけっ!…っ…」


散らかった罠を片付けていた舎弟めがけて一本の矢が放たれた

そして、その矢は舎弟を庇うレオの肩に深々と刺さっていた


「頭ぁ!!」


「……つ…大丈夫だ、気にするな!

気をつけろよ──…まだ、どぶネズミ供が潜んでやがる」


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