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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第51章 不吉な予兆
アルは本屋の隅で一人で興奮していた
そしてパタンと表紙を閉めて元に戻す‥
‥ウソ‥‥‥あんなこと‥
みんなしちゃうわけ?‥‥
アルはフラつきながら本屋を出た‥
いつの間にか時間は経っていたらしく空には夕暮れ雲が架っている。
アルがいかに【大人のハウツー】に夢中になっていたかを物語っていた
(ほっといて//…[ア])
‥なんだか雨が降りそうだな…
少し紫がかった雲はもうすぐ夕立が降ることをアルに知らせている‥
アルはさっきの本の挿絵で受けたショックを和らげようと珈琲でも飲んで休むことに決めた。
――ピカピカッ!
ゴロゴロ―――ッ!!
突然の集中豪雨に街にいた人影が一気に減りアルも雨の中を必死で走り抜ける!
薄暗くなった街の中アルは目当ての珈琲サロンを見つけその扉に手をかけたその時――!
―ガタガタッ!
―ッ!?
― ふざけた真似してくれるじゃねぇか!?あぁ!?
― ご、ごめんなさい!
あ、あたしそんなつもりじゃ‥‥‥
― あぁ?ウダウダ言ってんじゃねぇ‥落とし前の付け方くらい知ってんだろ〜
― きゃあっ!
『やめろッ――!』