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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第6章 ザドルの過去
・
自分を指差し、けたたましく笑う子供達に憎しみすら覚えそうなアル。
「…ひどいよ、みんな‥」
そう呟きながらベットからおりると自然とお腹に手が行く。時計を見るともう
「8時っ!?」
だった
慌てて食堂に行こうとしたアルだったが、とっさに身をひるがえし部屋の鏡を覗くと突然、膝から崩れ落ちた
‥み、見なきゃよかった
とても人には見せられない…アルはそう確信した
後ろを振り向けばアルの挙動不振な行動を心配する子供達の目が‥‥‥
「ごめんみんな‥この顔じゃ、食事取りに行けない‥‥‥‥」
「‥‥‥‥フフっ
‥いいよっ アル、気にしないで! 夜食べないぐらいどうってことないさっ」
「ティム‥」
「それに‥ほら!」
ティムは持っていた紙袋から朝渡したパンを一つ取り出した
「食べ‥なかったの?」
「ちゃんと食べたよ!おやつもっ」
「‥じゃ、なんで‥?
余るはずは…」
「マークと半分こ したんだ!‥ユリア達が半分ずつなのに、オレらがまるごと一個食べられるわけないじゃんかっ なっマークっ」
「うん! みんな半分こだよっ みんないっしょっ!」
「‥‥‥‥」
「みそこなうなよなっ!」
自分を指差し、けたたましく笑う子供達に憎しみすら覚えそうなアル。
「…ひどいよ、みんな‥」
そう呟きながらベットからおりると自然とお腹に手が行く。時計を見るともう
「8時っ!?」
だった
慌てて食堂に行こうとしたアルだったが、とっさに身をひるがえし部屋の鏡を覗くと突然、膝から崩れ落ちた
‥み、見なきゃよかった
とても人には見せられない…アルはそう確信した
後ろを振り向けばアルの挙動不振な行動を心配する子供達の目が‥‥‥
「ごめんみんな‥この顔じゃ、食事取りに行けない‥‥‥‥」
「‥‥‥‥フフっ
‥いいよっ アル、気にしないで! 夜食べないぐらいどうってことないさっ」
「ティム‥」
「それに‥ほら!」
ティムは持っていた紙袋から朝渡したパンを一つ取り出した
「食べ‥なかったの?」
「ちゃんと食べたよ!おやつもっ」
「‥じゃ、なんで‥?
余るはずは…」
「マークと半分こ したんだ!‥ユリア達が半分ずつなのに、オレらがまるごと一個食べられるわけないじゃんかっ なっマークっ」
「うん! みんな半分こだよっ みんないっしょっ!」
「‥‥‥‥」
「みそこなうなよなっ!」