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逃げた花嫁と王の執着愛~後宮秘帖~
第13章 対立
それでも、何かせずにはいられなかった。チェスンは跪き、サンスンと同じ眼線の高さになり、サンスンを抱きしめた。いきなり高貴で綺麗な女性に抱きしめられ、サンスンの方は眼を白黒させている。
―あなたたちの怒りは判るわ。私も元は八百屋の娘で、いつも父や母と一緒に働き通しだったから。でもね、その怒りに負けない、強い人になってね。今の国王さま(サンガンマーマ)は立派な方だから、民の暮らしが少しでもより良くなるように努力されているの。いつか、あなたたちが大人になる頃、この国はもっと民が暮らしやすい国に変わる。だから、そのときまで心を強く持って、弱い者苛めをしたりしては駄目よ。
―あなたたちの怒りは判るわ。私も元は八百屋の娘で、いつも父や母と一緒に働き通しだったから。でもね、その怒りに負けない、強い人になってね。今の国王さま(サンガンマーマ)は立派な方だから、民の暮らしが少しでもより良くなるように努力されているの。いつか、あなたたちが大人になる頃、この国はもっと民が暮らしやすい国に変わる。だから、そのときまで心を強く持って、弱い者苛めをしたりしては駄目よ。