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第5章 宿命

　それに、チェスンが男だという現実は、ソンが受け止めている以上に重いものだ。仮にチェスンがこの想いに応えてくれたとしても、二人の間に子は望めない。その時、我が身はどうするのか？





　常識的に考えれば、他に妾妃を持ち、その者との間に子を儲けなければならない。彼の叔父に当たる前王、彼の父とあいついで早死にした事実ゆえに、廷臣たちは後継者問題について余計に神経質になっている。