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遠恋カレンダー
第4章 4月:異動
「こんな事、ほのかさんに言っちゃいけないのかと思ってた」
「なんで?」
「付き合いたてで・・・
俺の都合で超遠距離になって・・・
こんなわがままを言う権利はないと思ってた」
「権利は・・・あるよ。彼氏じゃない」
「うん・・・うん。そうだな」
色々な意味が言葉の裏に隠れていた。
色々な気持ちが言葉の裏に隠れていた。
私たちは、その言葉を読みとるように、何度も何度もキスを繰り返した。
半月後、4月に入ってすぐ必要な書類を受け取りに本社に来た小川くんと
社食で最後の食事をした。
「このまま成田に行って、そのままドイツに入るよ」
「うん。一緒に成田まで行くわ」
「え?」
「午後は半休取ったのよ」
ニヤッと笑う私に、小川くんも笑って
「それは、嬉しいな」
2人で成田まで行って
チェックインをして、ギリギリの時間に出国審査に入った。
「着いたらメールする」
「うん。待ってる。気を付けて」
それ以上はなにも言えなくて。
後姿を見送って展望デッキへと向かった。
小川くんが乗っているであろう飛行機が飛び立つのを展望デッキからじっと見守る。
「次に会えるのはいつなんだろう・・・」
あぁ、いい天気だな。
そして小川くんは機上の人になった。
4月の花:わすれな草
花言葉:私を忘れないで
「なんで?」
「付き合いたてで・・・
俺の都合で超遠距離になって・・・
こんなわがままを言う権利はないと思ってた」
「権利は・・・あるよ。彼氏じゃない」
「うん・・・うん。そうだな」
色々な意味が言葉の裏に隠れていた。
色々な気持ちが言葉の裏に隠れていた。
私たちは、その言葉を読みとるように、何度も何度もキスを繰り返した。
半月後、4月に入ってすぐ必要な書類を受け取りに本社に来た小川くんと
社食で最後の食事をした。
「このまま成田に行って、そのままドイツに入るよ」
「うん。一緒に成田まで行くわ」
「え?」
「午後は半休取ったのよ」
ニヤッと笑う私に、小川くんも笑って
「それは、嬉しいな」
2人で成田まで行って
チェックインをして、ギリギリの時間に出国審査に入った。
「着いたらメールする」
「うん。待ってる。気を付けて」
それ以上はなにも言えなくて。
後姿を見送って展望デッキへと向かった。
小川くんが乗っているであろう飛行機が飛び立つのを展望デッキからじっと見守る。
「次に会えるのはいつなんだろう・・・」
あぁ、いい天気だな。
そして小川くんは機上の人になった。
4月の花:わすれな草
花言葉:私を忘れないで