この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
遠恋カレンダー
第10章 10月:トライアングル
「おがわ、くん?」

すっかり暗くなった辺りと、ココにいるはずのない人の声で
自分の耳を信じられずにすぐに近寄ることはできなかった。

その瞬間に、秋田さんが運転席から降りて来て
私の横に立つ。

「急にこっちに用事が出来て、明日の便だったんだけど
早く来て驚かせようと思ったんだ」
「・・・・」

「急に来て、、ごめん」

無理やり笑った顔で、
「出直すよ」
早歩きで歩きだす。

「小川くん」
追いかけようとした私の手を握って秋田さんが引きとめた。

「ほのかちゃんは何も悪いことをしていない。
そんな顔で行って、何を言う気だ?」

きっと・・・・
泣きそうな、後ろめたい顔をしているんだろう。

「でも、でも、今行かないと! 私、小川くんを傷つけた」

「逆だろ!」

「傷つけられているのはほのかちゃんだろ?」

秋田さんは引きとめるために握っていた私の手をグッと引っ張って私をその胸に抱き寄せた。

「ココにいろよ」


―――ほのかを幸せにしてくれる人は、誰なの?―――


葵の言葉が頭の中でこだました・・・・



10月の花:トーチリリー
花言葉:恋の痛み
/91ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ