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第4章 初対面

待ち合わせ、私は本当に緊張していた。

前の日にムダ毛は処理したし、可愛い下着はつけてきたし、可愛い服着てきたし…おっぱいの谷間見えちゃうかな…
あー、でも本当にしちゃうのかな…？やっていいのかな？いや、やってみたいし…怖い人じゃないといいなー

色々な事を考えすぎて頭がパンクしそうだった。

なんでもない顔をしながら私は電車を降りた時から緊張でブルブルと震えていた。
その時、スマホにメッセージがきた。
『着きました、どんな服装ですか？どこですか？』

「本当に来ちゃった…ぉぇ、吐きそう…」ボソッと口に出しながら待ち合わせ相手を探しに歩き出す。

しばらく探していると中年の目つきの悪い背の高いガタイの良い男が人を探しているようにウロウロしているのが目に入った。

あ、たぶんあの人だ…どうしよう…逃げようか…でもチャットでは良い人だったし…見た目は怖そうだけど…あぁん！もう！女は度胸よ！いったれ！

「あ、あの…もしかしてSさんですか？」と自ら声をかけた。

『あ！もしかしてめぐみさんですか？』

待ち合わせの目印を見せてお互いを確認した。

対面してみて私の震えは止まり、逆にどんどん冷静になってきた。
私、不細工なのに大丈夫かな？

私が切り出した

「ど、どうしますか？とりあえずお茶でも飲みますか？ランチ食べますか？」

私を見下ろす長身の彼はやはり緊張しているようで
『そうですね、とりあえず行きますか。でもオシャレな店わからないな…』

「なんでもいいですよ！緊張してるんで(笑)ご飯は食べられそうにありませんのでお茶しましょ！」

とファストフード店に入った。

私も彼もアイスコーヒーを頼んだ。
空いている店内、季節は春。
その日はやたら暖かい日だった。

『思った以上に若くてビックリしてるよ…お嬢さんじゃん…』

彼のイメージと私は違ったようだ。

緊張で喉がカラカラだった私は早々にアイスコーヒーを飲み干していた。

なんとなく、話も弾まないまま2人並んで座っていたが、やはり私が口火を切った。

「これからどうします？ラブホ行っちゃいます？引き返すなら今ですよ。私は覚悟きまってます！」

彼は少し悩んだあと

『行きますか』

と、言って2人ファストフード店を出た。