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第5章 　　均　　

「ううっ……み、美里さん……」

「こうすると、気持ちいい？」

「くっ……ああ、そこは」

「ふふ、今ね、ぴくっとしたよ。山本くんの、とても敏感なのね」

　すっかりと守勢に回った僕は、ベッドに両手をついたまま、美里さんに股間を弄ばれている。

　感じている顔を真下から見上げられながら、しなやかな両手の指に勃起しきった男性器を、包み込むように柔らかく刺激される。

「美里……さんっ。それ以上、されると」

「ふふ、なぁに？」

　惚けているようにも、そうでないようにも思える。美里さんは気の抜けたような言葉を返しながら、両手の怪しげな動きを止めることはなかった。

　や、やばい……！

　一気に訪れた射精感から、なんとか逃れなければならない。そう考えた僕は、咄嗟に大きく体勢を変える。

「や……山本くん!?」

　美里さんが驚くのも無理もないだろう。

　僕はベッドを下方に下ると、両手で美里さんの脚を開き、露わになった股間に躊躇なく顔を近づけていた。

「し、失礼します！」

「え？　嘘――ああっ！」

　もちろん、これだってはじめての経験。女の人の股の間に、僕は顔を埋める。

　影になって視界ではとらえられない、そこを、無我夢中で舐めようとした。鼻の頭をくすぐる柔らかなヘアーの感触にむずむずとしながら、その下の箇所を探るように舌を届かせてゆく。