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第21章 家族

いつか・・・。


海が見える場所で暮らしたいって・・・・。


それは私の夢だった。


あんなごみごみした場所ではなく・・・。


毎朝・・・満員電車に揉まれることもなく・・・・。


ゆっくり時間が流れる生活。


毎日毎日都会の多くの人に揉まれて、時間を気にして・・・売り上げを気にして・・・・。


志村のセクハラを気にして、・・・・孝ちゃんとのお金の問題を気にして生活。


そんなのもう嫌って・・・。


投げ出したくなるの。





宮君の手を握り返し・・・・。



運転する宮君の顔を見ると、宮君はサングラスを上に上げ・・・・。



「俺は～・・・爺ちゃん婆ちゃんだけが気になっててさ(笑)それだけだから～・・・弟も勝手にやってるし？？？？」


あ・・・・。


弟居るんだっけッ？？？？



「てか・・・宮君の家族の話って・・・・私・・・あまり聞いてなくって・・・・。」



ご両親とかって・・・・。



どうしてるんだろう。