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第31章 怖い女

賢吾side



会社に向かう途中・・・青山通りを走っていると・・・・。


「香菜ッ・・・・・」


向こう側の歩道で携帯片手に立ち尽くす香菜を見つけた・・・・。


急いで路駐をし・・・。


「急げッ・・・様子がおかしいッ！！！！」


相田さんも慌てて車を降りた・・・。


俺等の直ぐ後ろに車を付けて止まった堂本さんも慌てて車を降り・・・・。


「堂本さんッ・・・あそこに香菜がッ・・・・・」


俺が指をさすと・・・・。


堂本さんが・・・・。




「危ないッ・・・・・・」



ッッッ？！



急いで走って・・・今にも道路にフラフラ吸い込まれて行きそうな香菜・・・・・。


その後ろの方からは水沢先輩は凄い勢いで走って香菜に近づいていた・・・ッ！！！



「香菜ーーーーーーーーっ・・・・・！！！！！！」



大声で叫び・・・香菜の意識をこっちに向けたかった・・・・・。







なのに・・・・・。



香菜は携帯を持ったまま・・・・。



俺を見て・・・。



俺を見たのに・・・・。



「香菜止めろッ！！！！戻れッ・・・・・・・」







香菜は・・・・。



そのまま・・・。



車道に入って行って・・・・。




「香菜ーーーーーーーッ！！！！！！」