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あなたからは逃げられない
第17章 やめて、許して...

龍輝さんはすごく怒っていた。藤堂さんとその男を睨み動くな。と言うと自分のスーツを脱いで私にかけてくれた。
安心出来るいつもの龍輝さんの香り…
私はぎゅっとそのスーツを首で挟む。
「修二、葉月の手と足解いてやって。」
『かしこまりました。』
松井さんは私の手と足の拘束をとってくれた。
私は龍輝さんのスーツをぎゅっと抱きしめた。
「お前ら何したかわかってんのか?」
龍輝さんの低い起こった声に男は『俺はこの子に頼まれたんだ。』と言った。
「修二、その女のスマホ回収して、こいつら2人社長室の中に連れてって見張ってろ。
それから顧問弁護士呼んどいて。」
『かしこまりました。』
そう言うと私のところによってきて私を抱きしめようとしてくれたけどこんな私を見て嫌いになっちゃっただろうと怖くなり身体を萎縮してしまった。
「葉月、おいで。怪我手当しに行こう。
遅くなって悪かった。」
「ごめんなさい…許してください。」
すると龍輝さんは私の頭を自分に引き寄せこう言った。
「謝るな。お前は悪くない。悪いのは俺だ。一人にしたのが間違いだった。すまん。」
私はワンワンと声を上げて泣いてしまった。そんな私でもずっと抱きしめてくれている…

