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あなたからは逃げられない
第20章 会社での変化



それから数日後、橘さんが会社にやって来て夕方から社長室横の応接室に来るように言われた。

どうやら彼女と弁護士がやってきたのだと私は分かっていた。自分の仕事を終えてから向かうことにした。

中からは話し声が聞こえてきていたのでノックをして応接室のドアを開けた。


中にはあの藤堂さんが座っていた。少しは反省しているのかと思っていたけど私を見て発した言葉が私をキレさせたのだ。


『呼び出しておいて待たせてどういうつもり?早くしてよ。』

イラッとしてしまった私はまず一緒に来ていた弁護士さんに遅れたことを謝罪した。もちろん藤堂さんには顔を向けることなく。


「まず橘さん。あの紙あります?出してください。
それと藤堂さん。あなたSNSなんかに投稿なんてしてないよね?」

『なんの話しよ?』

「あの件の時の写真投稿なんてしてないよね?って聞いてるの。理解できなかった?もうちょっと分かりやすく説明しようか?」

『知らないわよ!』

私は封筒を受け取り中身を出して机に叩きつけた。


「これ、投稿されていたんだって。あなたじゃないなんて言える?スマホを持っていたのはあなただけだよ?

それにこの投稿者の写真よくみると藤堂さんだよね?」


投稿されたページを印刷した紙を弁護士はみてため息をついた。





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