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あなたからは逃げられない
第20章 会社での変化

それから橘さんが用意していた誓約書を記入してもらい相手の弁護士にも控えとして一部渡していた。
近付いたり何か接触があった時点で訴えることを約束した。
それから今回の件の事は橘さんが藤堂さんのご両親にも伝えると言って二人は帰っていった。
『葉月ちゃんこれでよかったの?』
橘さんに聞かれこれで良かったのか私の中でもよく分からなかった。けど、もう彼女と関わることがなくなっただけでも私の中で区切りが着いた気がした。
「はー!スッキリした!!
なんかスッキリしたらお腹空いちゃいました。
みんなで焼肉食べに行きませんか?私が奢ります。」
少し気持ちも軽くなった私の誘いに橘さんはのってくれた。龍輝さんも渋々了承してくれてみんなで焼肉へ。
お酒も飲んで帰りは大河原さんに送ってもらうことになった橘さん。彼女の話も聞かせてくれた。
会計の時私は自分のカードで支払いをしようとすると龍輝さんがやって来て私のカードをしまわせて龍輝さんのカードで会計を済まされてしまった。
「俺が払う。」
一言だけ言った龍輝さんの顔は穏やかで私はありがとう。とお礼を言い結局奢ってもらっちゃった。
こうしてひとつの事件は解決した。

