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あなたからは逃げられない
第3章 それは私のすること

もうここに監禁されてもおかしくないような気がする。龍輝さんは強引…だけどすごく優しい。
ここは私の腕の見せ所だ。
夜ご飯美味しいものたくさん作ってやろうと密かに思った。
「買い物は行かせてもらいます。
だってこの辺りのスーパー来ることなんてないし。」
行ったことないところで買い物するのって意外に楽しかったりする。近くのスーパーにはないものがあったり、珍しいものがあったりするから。
「昼までに下のやつに言えば夕方届けてくれるから。それが嫌なら大河原に頼め。」
龍輝さんは意地でも私をここに居させたいらしい。
でも私だって譲れない。
「嫌です。私が自分で!買いに行きたいので。」
私だって譲れないから少し強めに言うと龍輝さんはため息をついた。そしてスマホを手に取り電話をはじめた。
「俺だ。明日の昼間葉月をスーパーに連れてってやってくれ。くれぐれも目を離すなよ。何かあったらお前の命はないから。」
8割がた脅しにも聞こえる電話は多分大河原さんだろう。
本当に自己中な人のお付きの人って可哀想だなぁ…
それだけ言って電話を終らせた龍輝さんは、飲んでいたものをキッチンに運んで寝るぞ。と言った。

