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あなたからは逃げられない
第1章 あなたとの出会い

それから1ヶ月程だった時に奈々が私と理央の前に来て大きな声で叫ぶ。
『決まったーーーー!!』
Vサインをしながらニコニコしている奈々。
どうやら内定をもらったみたいだ。
理央は大手飲料水メーカーの秘書課にもう既に決まっている。
そして今回奈々も有名住宅メーカーの専務の秘書が決まった。
「奈々おめでとう!」
私は心からそう思えた。大変だもんね内定貰うのだって。
そんな私は何社も受けているのに何故か内定がもらえない。
むしろ面接に行くとげっ!って顔をされる。
どうやら名前を見た時点で調べられているみたいで小鳥遊グループの娘ということでどこの会社も私を落としてくる。
『あの小鳥遊グループの娘だろ?!』
『うちの会社が目をつけられてみろ。』
『あの子を雇うのは会社が...』
面接中にこんなことを言われるのはもう慣れてしまった私…
奈々はすごく申し訳なさそうに言ってきたが私はそんな風に思ってはいない。
心から奈々の就職先が決まってよかったと思うし私も頑張ろうと励みになっていたのだ。
理央だって奈々だってこれからももっと大変なことがあるんだし私も頑張らないと!!!

