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あなたからは逃げられない
第6章 友人への紹介

龍輝さんが予約してくれたお店は落ち着いた雰囲気のオシャレなお店だった。
『いらっしゃい。あー、龍か。奥開けてる』
店長みたいな人がそう言うと龍輝さんは私の手を引き奥の部屋に向かった。
椅子とテーブルがあり個室になっている。
置いてあるキャンドルからは温か差を感じることが出来る。
トントンとノック音が響いたあとに入ってきたのはさっきの店長だった。
『いらっしゃいませ。えっと君は...』
「ノンアルなんか持ってきて。あとはオススメを適当に。」
龍輝さんは店長の質問に答えずに続けた。そんな龍輝さんに向かって懲りずに話を持っていく店長。
『龍…存在を認めてくれ。』
「うるさい!お前には言わない。」
コントでもしているのだろうか。全く二人の会話は噛み合っていなかった。
「あの、小鳥遊葉月です。」
『龍の彼女?!』
「...はい…」
私が答えると店長はパァーっと明るい表情になりなぜか私の手を握ってブンブンと降り続けた。
『ホントに!!?よかったー龍に彼女が出来て!』
龍輝さんなら彼女の1人や2人いてもおかしくないと思っていた。けど実際はそうじゃなかったみたいだった。

